[レポート] ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴのバランスを取るには #linedevday_report
2019年11月20日(水)・21日(木)にLINEのデベロッパーカンファレンス「LINE DEVELOPER DAY 2019」が開催されました。本記事ではセッション「ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴのバランスを取るには」をレポートします。
はじめに
LINE DEVELOPER DAY 2日目の「ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴのバランスを取るには」についてレポートします。
スライド
追加され次第更新します。
[20191125update] 深津さんのnoteに追加されていました。
https://note.com/fladdict/n/nebde4365c1b1
スピーカー
深津 貴之 piece of cake CXO, THE GUILD代表
なぜBTCのバランスが必要なの?
- 単一の数字や価値観ではサービスは歪みやすい
- なぜそうなる?
- シンプルすぎる指標(OKR, KGI)で舵取りをしているから
- 複雑系のシステムは単一指標で評価できない
- 全体として俯瞰・統合的に判断されるべき
みんなで同じものを見るには
- 武器としてのミッション
- 誰もが(Who)創作をはじめ(Action)、続けられるようにする(Then)
- Who, Action, Thenを含んだmissionにしてる
- ミッションとは北極星。向かうべき先が分かる。
- スタート地点が違っても、障害物があっても明確なミッションがあればゴールに向かえる
- 利益はガソリン(ビジネス)、テクノロジーは踏破力、クリエイティブも踏破力
- 社会利益、企業利益、2つが重なる場所を見つける
- どちらか一方だと歪みが出る。例えば企業利益優先ならビットコイン買っちゃおーぜーみたいな話になってしまう
- 経営理解、土壌づくりといったことが大事
- メタファーによる共通認識モデル
- 専門用語を使わずにざっくり伝わる認知モデルを共有する
- 「noteはあらゆるクリエイターが集う街である」
- 街がメタファー
- メタファーを用いた例え話だけでもいい議論ができる
- 例えばいい街って?
- 人々の気質
- 多様性
- 文化施設
- 治安の良さ
- 例えばいい街って?
- 緩いスタンスでおっきなズレを防ぐ
- ダークサイド、「恥」の共有
- こんなnoteはいやだというワークショップをやっていた
- フェイルした姿も共有しておく
- これを聞いてコンセンサスを取っていく
- こんなnoteは嫌だの例
- 見開きで広告が出る
- 分断とスキャンダルでPVを稼ぐ
- 課金ボタンが追っかけてくる
- 貴殿の振る舞いを後世の吟遊詩人はどのように歌うであろうか?
- こういう風に歌われたら嫌だな恥ずかしいな
- 期待値、譲れない最終ポイントを共有することでチームを作る
- こんなnoteはいやだというワークショップをやっていた
みんなで同じ言葉で話すには
- 成長モデルを作る
- noteはこの図の流れに乗っかってるかで判断している
- 図の要素A、要素Bが繋がっているか、いい循環が流れているかを見ている。
- noteはコンテンツパワー、発見性、継続性のバランスを重視しながら進めている
- これを定性評価にしている
- noteはこの図の流れに乗っかってるかで判断している
- 定性的な統計アプローチ
- データを定性化することでクリエイティブと喧嘩にならない
- 歴史上の失敗、そして解決策をアプローチとして利用している(以下、例)
- 収奪的システム(勝者総取りのシステム、先に始めた人が勝ちで新規ユーザーが入ってこない)
- noteはランキングを置かない
- 上位にPVが集中
- 煽った方がランキングが上がる
- 一位のコンテンツに似通ってしまう
- noteはランキングを置かない
- 楽観的な現実逃避
- データがない時はとりあえずGAFAに寄せる。そうすれば8割りは当たる可能性。
- 既得権益の妨害
- 国家はなぜ衰退するのかに書いてある
- 収奪的システム(勝者総取りのシステム、先に始めた人が勝ちで新規ユーザーが入ってこない)
- 定量と定性の共存
- note式、チーム体制
- 共通言語を覚えよう
- 各チームの各リーダーが相手の言葉で喋る、相手の譲れないことを理解する
- ビジネス向け
- 儲かりまっせ
- テック向け
- 負債をなくせる
- 段階的に進める
- クリエイティブ向け
- 売るのはまかせろ最高なやつを頼む
- 数字は共通言語
まとめ
抽象的な概念をビジュアルにしてイメージしやすい形に落とし込んでおり、さすが深津さんだなというセッションでした。ビジネス、テック、クリエイティヴのバランスの取り方を深津さんならではの切り口で解決しており、既成概念に囚われる必要はないなと勇気づけられました。